4度目の正直【短編】
「…今日で何日目だっつの。」


「え?アレは一昨日終わったばっかだけど…。」



紀保が鞄から弁当を取り出しながら答えた。



「違う!!…じゃなくて、ヤツ…あいつだよ!」


「あー相田君ね。…確かに最近教科書とか忘れ物多い…」



「違───っ…まぁそうだけどっ!…あの野郎最近私のこと避けてる…。いつもなら私の方に来るのに…」



「…そうだねー…てか丁度よかったんじゃん。これで付きまとわれることもないわけでしょ?」



「…まぁそうなんだけど───…何か、急…急すぎて逆に…ムカツクっていうか───…。」



「てか原因はどう見てもぇぃのあの一言じゃん。相田君に謝ってみれば?元に戻るかもよ?」



「何っ…で私が謝らなきゃなの!何も悪くないし。…てか元戻られてもうっとうしいだけだから。」




そうだ、私は悪くない。



全て悪いのはヤツっ!


だから謝らない。




謝るもんか────ッ!!
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