4度目の正直【短編】
「いやっそうじゃなくて…、───何か…気分害したかな───と…。」


「─────…そりゃ嫌いって言われたら誰でも悲しくなるよ。」



ヤツの声が一段と低くなる。




「だよね───…。」



…もう正直面倒くさい。



ここは一気に、いつも通りに行くか。



「…てかそれだけで急に態度変えられてもビビるんだけどっ!今日も今が初めて喋るし!!…様子変だと逆にウザいっ!」



ズバッ と言ってやった!


…これぞ世に言う“開き直り”




「…だからさぁ、おれこの前のに懲りて栄に近づきすぎるの止めようと思ったんだよ。」


「…え?」


「これ以上マイナスも嫌だし。────…あとさ、急には俺も結構大変だったりするんだけど…」



まさか



「───おれ…」



こんなにも急に




「…栄のこと諦めるわ…。」





こんな日が来るなんて─────…。
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