4度目の正直【短編】
そんなの、言われなくても分かってる。
いつも付きまとわれてたのは私だから。
…でも、やっぱり周りからして見てもいつも“一緒”に見えてたんだ────…。
「────ヤバッ…教科書…ない。」
次は数学の授業。
珍しく家で勉強する為に持ち帰った教科書を、そのまま忘れてきたらしい。
今まさに分からない範囲をやっているので、教科書がないなんて自殺行為。
「どうしよう…」
隣の子は今日休みだし、前後は見づらいし…
もう片隣は────
チラッ
「あれ?栄今日は珍しく持って来てんじゃん。」
「まぁなー。寝てる時神様からお告げがあったんだよ。“数学の教科書持ってけよ”って。」
…このバカか…。
いつも付きまとわれてたのは私だから。
…でも、やっぱり周りからして見てもいつも“一緒”に見えてたんだ────…。
「────ヤバッ…教科書…ない。」
次は数学の授業。
珍しく家で勉強する為に持ち帰った教科書を、そのまま忘れてきたらしい。
今まさに分からない範囲をやっているので、教科書がないなんて自殺行為。
「どうしよう…」
隣の子は今日休みだし、前後は見づらいし…
もう片隣は────
チラッ
「あれ?栄今日は珍しく持って来てんじゃん。」
「まぁなー。寝てる時神様からお告げがあったんだよ。“数学の教科書持ってけよ”って。」
…このバカか…。