4度目の正直【短編】
でも今日は授業で当たる可能性が大!!



だから、悠長に人を選ぶ時間すらない。




ここは1つ…



「…あのさぁ…」



ヤツをジャガイモだと思って…。


(ジャガイモ相手にプライド関係ないから。)



「────俺?」


「…今日数学の教科書忘れたから…見せてほしぃかな───なんて…。」




私は気付いた。




「…ん。」


「…え…?」




目、合ってない。




今私は、ヤツの目を見て話してる。


それなのに…




1度も目が合わない。



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