4度目の正直【短編】
『大丈夫?』


紀保からだ。



ピッピッ


「…全然よゅー…っと。」



本当は全然大丈夫なんかじゃなかった。




ピッピッ



「…。」


ピッ…



「…~~~っあ゛───イライラする───ッッ!!」


バシッ



私は携帯をベッドに叩きつけた。




ヤツのあの態度を思い出すと何だかイライラする。



同じ小学校だったし、“話すときは相手の目を見て話す”って先生から教わってるはず。



それなのに────




「…ウザすぎ…。本気でストレスたまるっての。」



私はそのまま目を閉じた。


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