4度目の正直【短編】
ガラッ



私が布団を外すと同時に、また誰かが入ってきた。



閉めたカーテンで誰かは見えない。




先生か生徒か




どうせ暇な私は、静かに起き上がりカーテンの隙間からそれを確認する。




目が合った。




「…は?」




さっき出ていったはずの、ヤツだった。



「…何のつもり?」


「急に頭痛くなった。」



そう言うとヤツは、隣のベッドに倒れ込んだ。



「…あっそ。」



私はヤツと2人きりなんて嫌なので、保健室を出ようとした。




「───…栄、俺のこと避けてる?」


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