4度目の正直【短編】
「いやいや。───でもいつか…俺が仕事に就いて、普通に収入入れるようになったら────」




きっと世の中の人は、“クサい台詞”と言うかもしれない



でも私は




「…今度は…もっと良い店連れてくから…っ。」




こんなに素敵な台詞はない、と思った。



「…期待してますよ♪」



私は笑って、祐喜先輩の左腕を軽く叩いた。



…あれ?



何か…反応ない…?




もしかして笑うとこじゃなかった…の??!



「…先輩…?」



私は顔を覗き込んだ。



その瞬間、下を向いていた先輩と目が合った。




「…好きなんだけど。」


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