4度目の正直【短編】
「ちょっ…な…はっ離せっ!!」


私は腕の中でバタバタしたが、解放されることはなかった



「栄…マジ好き…」



────ドキッ



…“好き”なんて何度も言われてきたが、こんなにも心に響くことは初めてだった。



…てか…


さっきから流されてばっかで、何か悔しいんですけどっ



特に私とかキャラ変わってるし。



────とりあえず仕返ししてやる。



「ねぇ」


「…ん?」



目があった。



「…どうせキャラ変わるならっ!」


「キャラ?何言っ…?!」



────私はそのまま背伸びして、唇を重ねた



それが、負けず嫌いな私からの仕返し。

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