4度目の正直【短編】
「…言ってることお互い真逆ってわけね。」


「そゆこと!…他にも色々あったし…。話すと、きりないわー…───あー何かイライラしてきた!!」



私は筆を握った。


ガシガシ…



「ちょ…ぇぃ!!そんな雑に扱わないでよー!ストレス発散なら外行ってこい!」


紀保に持っていた筆を取り上げられた。



「そうだよー。いくら部活休みだからって、他の部荒らしていいわけないでしょ。」


美術部部長の、あさ子に怒られた。



「…じゃ外行ってる。お邪魔しましたぁー」


「あと30分したら行けると思うから!ごめんねっ。」



追い出されるように外へ出た。



「…暇だなぁ…。」



自動販売機前のベンチに1人座っていた。



いつも部活帰りは紀保と帰っている。


道が同じ方面で、部活終了時間も大体近い。
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