ホストと私と365日
席に着くと、システムの説明やらなにやら話してるけど

とりあえずよくわからないのでゆきにおまかせすることにした。


しばらくして

「ご一緒してもよろしいですか?」


・・・・


見上げると、やはりスジモリ イエーのメンズがこちらに向かって挨拶してくる。


とりあえず、何を話していいかわからない。

「ジャニーズにはまりすぎて・・・あはは。」


なんだか妙な相談をホストに持ちかけていた。



そうして次から次へと名刺を渡され、

次から次へと スジモリが来て、訳がわからない間に1時間がすぎた。


「1時間500円って交渉したから、500円ね。」

ゆきに言われるまま、500円を渡した。


「最後にお気に入りの子を送り指名にしていただきたいのですが
いかがなさますか?」

店の人がこちらに尋ねると

ゆきは
「ソラくんで。」


即答してとっても満足げにウキウキだ。




わたしはというと、実際なにがなんだかわからない。
全員がスジモリイエー君なんだから。



ただ一人、私もソラくんだけはかっこいいと思っていた。

唯一髪を盛っていなかったし
ちょっと藤原竜也くんに似ていた。



けど、まぁ、初めてだし。
よくわからないし。

「いないです・・・・」


そうして幕をあけた、ホストの初回。


送り指名は、なし。



今ふりかえれば、この時からゆきとは好みがかぶっていたんだな笑



寒い、1月下旬のある日だった。





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