ホストと私と365日
「カナちゃん番号教えて」

慎が私の隣に座った瞬間、すごくドキッとする

どうして、この人が隣に来るとドキドキするの??

隣では、ゆきも番号交換をしている

赤外線をすると

「連絡するね。バックかして」

慎はスッと立ち上がり手馴れた様子で私をエスコートする。

テカテカのスーツがさらに光る・・・

まぶしぃ・・・


そりゃ毎日やってるんだから、手馴れるにきまってるんだけど普段日本男児にはエスコートされるってことがないからかなり感動。

そうしてゆきとユウヤがエレベータのほうへ歩くあとをついていくと慎はさりげなく私の手をぎゅっとつかむと懐に引き寄せた

ゆきとユウヤは気づいていない


こっそりと一瞬触れ合ってる感じと
慎の肩幅と体温を感じてドキドキした


「今度はキスしたい・・」

私の耳元でささやく声は少しアルコールのにおいがした

その甘い声を感じていると慎はパッと体を離した

「いやいやぁ~おまたせ~!」


手はつないだままで、ゆきの方へ向かって近づく


「ラブラブじゃぁーん!」

ゆきがからかうと


「あはは~そうだよぉ~」

慎がいう

対抗するように、ユウヤが

「俺たちだって、ラブラブだもん!」

ゆきの肩をだいて見せ付けた。

「あはは」

明るい雰囲気が流れるとエレベータのドアが開いた

「じゃぁねぇ~! ありがとうございましたぁ」

威勢のいい声でホスト二人はお辞儀をする


ドアがしまる・・・


エレベータのボタンが①階を目指して降りてゆく。

ふう~

ぶりっこの猫かぶりの仮面を脱ぎ捨てる

「いやぁ、エロかったわぁ~・・・」


「あいつさぁ~・・・」


こうやって
ガールズトークが幕を開けるのだった




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