ホストと私と365日
それから毎日、午後2時になると決まって慎からメールがくるようになっていた。

私はそのたわいもないメールがうれしくて、
毎日2時くらいになるとそわそわしていた。

手をつながれたときのこと、


キスしたいって言われたこと、


そんなこと日常ではないから思い出してはどきどきした


変態?


そしてある日、またゆきと初回に行こうという話になり歌舞伎へと繰り出した。

「今日はどんなお店に行く~?やっぱ500円くらいがいいよね」


そんな感じで私たちは初回ですら、さらに安くしていこうとしてるんだから
どんだけケチなんだろうか。


しかし、運悪く?


歌舞伎に入るや否や慎にみつかってしまう


「あー!!!!!」


お互い、そんな感じでいると


すかさず慎が近づいてくる


「のんできなよ、ちょっと行こうよ」


私の背中を押して連れて行こうとする。


「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよー友達もいるし、お金ないし!」

「お金は俺がおごるから。」

そういってゆきのほうを見ると


「誰送りにしたっけ?」


ゆきにたずねる



「えっと・・・ユウヤだったとおもう」


「そっか。じゃあお友達はユウヤに交渉して。」


慎が携帯を取り出して電話をかけ、その電話をポンとゆきにわたした


「ほら、ユウヤだよ」

ゆきは電話を両手で持ちながら

「えっと、いま、慎くんにうかまっちゃってぇ・・・え?あ。はい・・・えーーー。
ちょっとわからないです。。。」


「ちょっとかして」


今度は慎が携帯を取り返しユウヤと話す


「大丈夫かなぁ・・・」

私とゆきはちょっぴり不安だった。

だってホストなんて初回しか、それも2,3回しか行った事がなかったんだから。





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