ユメサクラ
4.王子さま
午前の部の対戦が始まり、
私は星葉の選手団の中にいた。
自分の部の先輩が
目の前で試合をしているというのに
私はすっかりうわの空だった。
「あっ!」
突然サヤが大きな声を出したのでビクっとなってしまった。
「美羽っ!
アレ!あそこ!
川原くんじゃない?」
ちょうど私たちのいる端のコート横には大会本部がある。
そこに入っていく川原くんをサヤが指さしていた。
(……!
そうだ、川原くんも皇陽台じゃん…
ユウくんと同じ部にいるんだ)
予期せぬところで一気に繋がった点と線に
私は頭がクラクラしていた。
――自分にゆかりのある男性が
同じ高校にいる
同じ部にいる
そして今
ここに私もいる――
私は星葉の選手団の中にいた。
自分の部の先輩が
目の前で試合をしているというのに
私はすっかりうわの空だった。
「あっ!」
突然サヤが大きな声を出したのでビクっとなってしまった。
「美羽っ!
アレ!あそこ!
川原くんじゃない?」
ちょうど私たちのいる端のコート横には大会本部がある。
そこに入っていく川原くんをサヤが指さしていた。
(……!
そうだ、川原くんも皇陽台じゃん…
ユウくんと同じ部にいるんだ)
予期せぬところで一気に繋がった点と線に
私は頭がクラクラしていた。
――自分にゆかりのある男性が
同じ高校にいる
同じ部にいる
そして今
ここに私もいる――