罪血
俺はパソコンの中からmicroSDを取り出し、書類も綺麗にまとめて、封筒の中に入れた。
パソコンの電源を落とし、書斎の電気を消す。
封筒を持って書斎を出、
寝室のそばを通ると、
カツン、と固い音がした。
…あぁ、終わったな。
俺はそう思いながら、玄関から外に出た。
もう少ししたら、灑梛が来るはず。
ガチャ、キィィイ、パタン。
ほら来た。
「お疲れさま、灑梛」
灑梛に声を掛ける。
『あぁ、瑞希もお疲れ』
灑梛も返してくれた。
鍵を締め、俺達は闇に、消えた。