罪血
―灑梛side――――――

今日から学生だ。
あぁ、面倒くさい…

あ゙?私が登校拒否する理由?そんなん…

"毎日人を殺せないから"

に決まってる。
しかもここ、全寮制だから、余計にヤだ。


教室の入り口開けて、中に入る。皆、私と瑞希を見つめてる。鬱陶しい。
でも、そんなコト微塵も感じさせない完璧な営業スマイルで、私は自己紹介をした。

『今日からこの学園に通うことになりました、靈羅 灑梛です!よろしくね♪』

うわぁ…

キャラじゃねぇ。

隣の瑞希見てみろよ、顔引きつってんぞ。
でも、これで大体の男は落ちる。
私は自分には余り興味無いが、それでもやはり、自分が世間一般で言うと美形に入ること位、知っている。
だから、それを利用したんだ。

アメリカ人スパイの情報を仕入れる為に。


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