罪血
02.私の仕事
コツン、コツン、コツン、コツン、
一定の間隔で鳴る、ヒールの音。
コツン、コツン、コツン、コツン、
それは、薄暗い廊下に響き、普段よりも大きく聞こえる。
コツン、コツン、コツン、コツン、
唯一の光源は、窓から射し込む太陽光のみ。
コツン、コツン、コツン、コツン、
その音は、
<総領室>
と筆で書かれた、木製の大きな扉の前で、
――――――――コツン
止まった。
キィィィィイ
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02.私の仕事