罪血
―瑞希side――――――
俺は、ウェンディーズがいない事に気がついた。
周りを見渡しても、どこにもいない。
皆も気にしてないし…トイレだろうか?
不意に、キィ…と鉄製のドアが開く音が聴こえた。
普通の人間ならば聴こえないほど小さな音。
鍛えぬかれた俺達だから聴こえる小ささ。
音がした方に目を向けると、そこにいたのはウェンディーズだった。
真昼の太陽を綺麗な金髪に反射させ、その光のせいで表情は確認できない。カーキ色と迷彩柄に身を包み、手には拳銃を握っている。
「ッ!?やっべ、灑梛…!」
俺は、灑梛に報告するため、更衣室に向かった。
――――――――――ガラッ
制服のカッターシャツには、俺達靈羅隊専用小型無線機が付いている。
俺はカッターシャツを取り出すと、無線機を制服から外した。そして、体育館二階連絡通路にいるウェンディーズを仰ぎ見る。
ウェンディーズはすでに窓を開け、銃口を音楽室に向けていた。
そして、俺が無線機のスイッチを押した瞬間。
―――――――――――パァァァァァァァン!!!!!!
広い、広い体育館に。
甲高い、銃声が。
響き、渡った。
俺は、ウェンディーズがいない事に気がついた。
周りを見渡しても、どこにもいない。
皆も気にしてないし…トイレだろうか?
不意に、キィ…と鉄製のドアが開く音が聴こえた。
普通の人間ならば聴こえないほど小さな音。
鍛えぬかれた俺達だから聴こえる小ささ。
音がした方に目を向けると、そこにいたのはウェンディーズだった。
真昼の太陽を綺麗な金髪に反射させ、その光のせいで表情は確認できない。カーキ色と迷彩柄に身を包み、手には拳銃を握っている。
「ッ!?やっべ、灑梛…!」
俺は、灑梛に報告するため、更衣室に向かった。
――――――――――ガラッ
制服のカッターシャツには、俺達靈羅隊専用小型無線機が付いている。
俺はカッターシャツを取り出すと、無線機を制服から外した。そして、体育館二階連絡通路にいるウェンディーズを仰ぎ見る。
ウェンディーズはすでに窓を開け、銃口を音楽室に向けていた。
そして、俺が無線機のスイッチを押した瞬間。
―――――――――――パァァァァァァァン!!!!!!
広い、広い体育館に。
甲高い、銃声が。
響き、渡った。