龍姫蝶~もう一度羽ばたける時まで~
だけど一瞬悲しい顔をした


俺はそれが無償に気になった…


何故だ??


今まで女なんて全く興味がなかったのに…


今はあの女を


「救ってやりてぇ」


そう思ってしまう…


女は俺たちの事を知らなかった


ここらへんで俺らの名前を知らないのが不思議だ



ここら辺は俺らのテリトリーだから



ここら辺に住んでいれば嫌でも俺らの名前ぐらいは知っているはずだ



なのにこの女は何も知らなかった



関東1位の臣桜―シンオウ―


この名を聞けば必ずこの2つにわかれる



1つは怖がって近づかないか



2つは媚を売って地位と名誉を獲得するか



だが女はこのどちらかでもなかった



俺たちの常識が覆された…



俺は渚―ナギサ―にあの女の情報ほ調べさせた


が、帰ってきたのは


渚「白夜…コレ…」


白「……………チッ」


櫻井 由奈  17歳   性別女


この情報だけだった…


おかしい…


渚は関東で1番この仕事が得意だ



その渚でさえも情報がつかめないとなると


俺の中に仮説が浮かぶ


女はどこかの族の者


または



どこかの族に守られている


白「・…・………・…………………………チッ」


俺はイライラしていた…


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