よろず部活動日誌
探し者と探し物
「あーもう、どこ行っちゃったんだろ……」
どうも、明です。
私が冒頭からなにを探してるかというと……
「和内ぃぃぃぃどこだぁぁぁ!!」
和内くんを探してます☆
あーもう、本当どこ行っちゃったんだ!
Where!?
教室行ったら、さっきまでいたらしいけど急にどこかに行っちゃったらしくて……。
そんなことを考えながら学校を走り回れる。
廊下は走るな?
知るかそんなん!!
「―――っ」
「っ!?」
今、和内の声が聞こえた!?
「……あっちだ!!」
声が聞こえた方向に走る。
方向は……東っ!!
しばらく走ってたら声がはっきり聞こえてきた。
「和内っ!!」
「あ、いたいた、どこに行ってたんだよ」
「それはこっちのセリフだよ!!どこ行ってたんだ?」
私が聞くと、和内はうーと唸りながら。
「ほら、おまえが動かなきゃなにも始まらないって言ってたから、オレも少し便乗してみようかな~と思ってさ」
部室探してた。
と、和内が言う前に私は飛びついてた。
「よくやったぁぁぁ!!」
「うわっ、おまっ、いきなり飛びつくな!!」
「あーごめんごめん、で部室見つかった?」
和内から離れながら聞くと。
万遍のどや顔で
「もっちろん♪」
といわれた。
「んで、どこ?」
「四階の予備教室。あそこ何も使ってないみたいだし」
「なるほどね、じゃあ一応かなちゃんに部活申請書を出しに行かなきゃね」
「……かなちゃんって誰だ?先生でそんなやついたっけ?」
「斉藤要校長だよ~」
「……はっ!?こ、校長!?」
「Yes!!校長!友達なんだ~」
「……校長が友達って……敢えてもうつっこまないぜ…」
「さあ、提出に行くぞー!!」
「おー」