Six Room
「麻衣ちゃんは本当に
強いわね
麻衣ちゃんがいたら安心だわ
頼もしい」
そう言ったよしおばちゃんの顔からは
もう不安は消えている
私は頷く
大丈夫私に任せて!の意味を込めて
「だけど
住むところはどうするの?」
よしばあちゃんがまた少し
考えこんだ顔をする
「そうねぇ
そこが問題なのよね」
よしおばちゃんは
私をじっと見て私の答えを待つ
「よし
今から不動産屋に行きましょ」
よしおばちゃんは
大きく頷く
私はよしおばちゃんの手を引いて
不動産屋に向かう