Six Room
窓と反対側の壁には"
カラフルな".6つのドアが並んでいた
どうやらそこがこのシェアハウスの
ルームメイト達それぞれの部屋らしかった
私はそのカラフルな6つのドアの中から
1番左端の緑色のドアに手を掛ける
そのドアを開けた瞬間に
ぶわっと埃が舞って
私はゲホゲホと咳をする
いつから人が住んでいないのか
埃だらけの部屋の中を見渡して
私は先ほど届いた荷物の中から
掃除機を取り出す
埃だらけの掃除しがいのあるお屋敷が
長年培ってきた主婦魂に火を付けたのか
心細さを少しでも
紛らわせたいからか
私は何故か
よしやるぞ!という気持ちになって
後ろで長い間美容院にも行っていない
ボサボサの髪をまとめて
片っ端から掃除をし始める
大きなお屋敷を1人で掃除するには
いつもの倍以上の時間がかかった
数時間かけてやっと
ピカピカになったお屋敷の中を
見渡して
私は満足して
ふぅと息をつく