Six Room






「…それは良かったですね」







と俺は再び営業スマイル











「はい!」





と女の人は嬉しそうに答える









そういえば
まだこの人の名前を知らない








「…名前ってそういえば
まだお聞きしてないですよね」









「あ!


ごめんなさい

とても失礼な事を!




私は河村と申します









どうぞこれから一年よろしくお願いします」













と河村んが深々と頭を下げたとこでやっと
リビングに辿り着いた






やっと気色の悪いピンク色の
気が長くなるほど長い廊下から開放されて














胸を撫で下ろしたのと同時に
これを毎日新聞通ると思うと






何だか少しクラッとする
















リビングの扉を開くと









思っていた以上に
綺麗でシンプルな広い空間があった













「すごくいいリビングですね」





シェアハウスなんて
不安でしかなかったけど






このリビングなら
ちゃんとリラックスして
過ごせそうで













少し安心する





























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