Six Room






「えぇと




城崎さんはいくつなのかしら?」









「え?





あ!17です」






不意に河村さんに話しかけられて
私は慌てて答える












「じゃあ今が1番楽しい時期ね」





何故だか少し考えてしまう






「…はい」








学校は楽しいし好き












だけど



今お母さんとお父さんと喧嘩中だし












はっきりと楽しいとは
言えなかった












ピンクの廊下の終わりにある
リビングの扉の先には









シンプルなリビングルームとダイニングルーム












それと可愛いパステルカラーの6つの扉




















「可愛いっ」






思わず口から出た声に
律っちゃんは美亜の方を見る






律っちゃんも目をキラキラ輝かしてる








律っちゃんに抱っこされてた
しゅしゅも律っちゃんの腕から抜け出して











リビングの中をぐるぐる
駆け回ってはしゃいでる












「ねぇ律っちゃんどの部屋がいい?」









「えー




みゃあは?」









「じゃあせーので指差そ」








律っちゃんの提案にオッケーサイン
を出す











「いくよ~














せ~の!」










律っちゃんが指したのはオレンジの扉









美亜はその隣のピンク









「よし決まりっー♪






早速移動を開始しましょう!

隊長!」



何でか急に小芝居が始まって
美亜もノリノリで返す





「平社員A!





これから荷物移動を決行する!
準備はいいか!」
































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