Six Room





「えっ






俺平社員なの?






副隊長じゃないの?」












律っちゃんが不満を言いながら
荷物を運んでいく









美亜は笑いながら
自分の荷物に手をかける









う…


















「あ


いいよみゃあのも運んだげる!」











「え?




いいの?」







律っちゃんはニカッと笑って
ぐーサインを出す












「ありがと」











律っちゃんはよく人を見てる







だから



さりげない事にも気付いて気付かってくれる













優しいし頼りになる













きっと大学でも
たくさん友達がいて











モテるんだろうな











彼女だっているんだろうな












「はい!



移動完了しました!隊長!」








「仕事が早いな




平社員




昇格してあげよう






今日から君は




正社員だ!」









「え?




俺派遣だったの?!」











律っちゃんが
楽しそうに笑う




「隊長


昇格ありがとうございます!


お疲れ様でした!」






「でした!」








律っちゃんと美亜はビシッと
頭の上でイエッサーのポーズをして
それぞれの部屋に入る








直ぐに律っちゃんがまた出て来て
美亜に言う









「部屋片付いたら一瞬に
マリカーしよ!」







「うん?」







勢いで返事しちゃったけど















マリカー?って何の事何だろう











うーん





と美亜は悩みながら
片付けを始める


















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