Six Room








…万が一だけど










そういう事もあるかもしれないし










いや、もうほんとに万が一なんだけど…








そんな事を思ってると着替えたみゃあが
ちょうど部屋から出てくる


…もうちょっと出てこなくても
良かったのに













夏奈はみゃあを見て
ぺこりと頭を下げる








みゃあもぺこりと
小さく頭を下げると











みゃあが小さな声で





「律っちゃん





お友達?」


と聞く







「うん大学の」


と答えると










みゃあは僕と夏奈を
交互に見て









「彼女さんじゃなくて?」





と疑うような目で見る








「いや、だから友達だって」








と俺が返すと






みゃあは
本当に?というように
じぃーと俺を見る







夏奈がそんなみゃあを見て



「律っちゃんの友達の夏奈です。
よろしくね!」
とにっこり笑う













みゃあはやっぱりちょっと
人見知りだからか





俺とはすぐ友達になれたのに



ちょっと戸惑いながら
恥ずかしそうにこくんと頷いて




いつものちょっとツンと
したわがままなみゃあはどこへ行ったのか

小さい声で静かに

「行って来ます」

と言って家をでる







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