桜爽の風。
……―――髪の毛を乾かしながら、早く月曜日が来ないか心待ちにしていた。
クラスは楽しそうだし、ちょっとチャラそうだけど愉快な健太くんいるし、担任がいい人そうだし。
…それに……桜木くんもいるし…。
きっといい友達ができるような気がする。
あたしが入学前に期待していた高校生活は想像通り、いや、それを超えるくらい楽しくなりそう。
そう、感じた。
櫻川高校にこれてよかったかも。
心のなかは喜びでいっぱいだった。