よっしゃ、恋愛小説を書こう
周りに聞かれるとめんどくさそうなので、あたしはグッと啓介の机に体を寄せ、小さな声で言った。
「ね、キスして」
「ぶふっ」
「あ、バカにしてんなー、冗談だと思って」
「バカにしてんのはお前だろ。お前、頭おかしくなったのか?」
「なによー、どういう意味よー、それー。いーじゃないのよー」
「なにがいいだ。俺とお前は幼馴染み。それ以上でも以下でもねーの」
「もー。ケータイ小説家と幼馴染みの男の子は、女の子のお願いに付き合ってくれるのがセオリーなのにさー」
「待て待て、どこのセオリーだ」
「これ」
あたしが読んでるケータイ小説を開いて、画面を見せる。
今度は文庫本から顔を上げた啓介が、グッと体を寄せてくる。
「ね、キスして」
「ぶふっ」
「あ、バカにしてんなー、冗談だと思って」
「バカにしてんのはお前だろ。お前、頭おかしくなったのか?」
「なによー、どういう意味よー、それー。いーじゃないのよー」
「なにがいいだ。俺とお前は幼馴染み。それ以上でも以下でもねーの」
「もー。ケータイ小説家と幼馴染みの男の子は、女の子のお願いに付き合ってくれるのがセオリーなのにさー」
「待て待て、どこのセオリーだ」
「これ」
あたしが読んでるケータイ小説を開いて、画面を見せる。
今度は文庫本から顔を上げた啓介が、グッと体を寄せてくる。