WIN-Z

兄貴の友

家に帰るとすごく騒がしかった。


ユウ「ただいまぁ。」

「「「「「おかえり〜!」」」」」

ユウ「えっ!?」


リビングに入ると、
すごい人数だった。

どうやら兄貴の友達みたいだ。


リョウ「今日はパーティー。」

カツヤ「悠介ぇ覚えてる?」

ユウ「あっ!勝也くん!」


勝也くんは兄貴の後輩で
元暴走族総長。
今はフリーターらしい。


カツヤ「聞いたぞぉ。
ギターやってんだって?」

ユウ「そうなんすよ。」

カツヤ「ここにいる奴、
全員バンド経験者だから
色々聞けば?」

ユウ「マジすか!?」


20人くらいいた。

俺と一番年が近そうな人に
話しかけてみた。


ユウ「あの…何歳ですか?」

ジン「17」

ユウ「じゃあ一個違いっすね!
名前とパート聞いても
いいですか?」

ジン「仁。ベース。」

ユウ「今って、
バンドとか入ってんすか?」

ジン「今はバンド探してる。」

ユウ「えっ!?あの…
僕バンドメンバー
探してんすけど、
一緒にやってもらえませんか?」

ジン「…。凌介さん、
いぃんすか?」

リョウ「別にいいけど…
お前の実力で、
初心者バンドって
もったいねぇぞ?」

ジン「いぃんです。
凌介さんの弟なら…」

ユウ「えっと…
お答えは……?」

ジン「よろしく。」

ユウ「やったぁ!」


交渉した結果、
ベースの仁くんが
はいってくれた。

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