ホスト教師
え、何でどうして綺羅先生がいるの?





「純平、菜々子は俺が保健室へ連れて行く。みんな各自テスト勉強をしておくように。」





綺羅先生と目が合う。





「綺羅先生私なら大丈夫ですから。」





綺羅先生が私の額を触る。




「菜々子おまえバカだろ、熱あるだろうが。」





へ、嘘私熱あるの?





間抜けな顔をしてるだろう私を、綺羅先生は軽々と抱き上げた。





「ギャー。」





ど、どうして私お姫様抱っこされてる訳?





「菜々子暴れたら落とすぞ。」





落とす?





落とされたら多分ケガをする、それはやだ。





「大人しくします。」





「分かればよろしい。」





もう何でこうなるかな。





でも綺羅先生の腕の中が、とても暖かくて私は目を閉じた。










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