ホスト教師
「綺羅先生には関係ない、私のことなんてほっといてよ!」





ほっとける訳ないだろう、菜々子は俺の生徒なんだから。





菜々子は泣きながら俯いてしまう。





「菜々子は俺の生徒だから、心配して当たり前だろうが、泣いてるのにほっとけるか。」





この沈黙は気不味い。





俺はハンカチを菜々子に差し出した。





「何このハンカチ銀色?」





あ、不味かった、ダイヤモンドでお客様に分けたキラキラのハンカチ。





「綺羅先生って趣味悪いよね。」





なんだとこりゃ、あ、菜々子今笑った?





「綺羅先生の意地悪。」





菜々子おまえ可愛すぎる。




「綺羅先生はいつも私に意地悪するよね、でも綺羅先生といると素直になれるんだ。」





そうか嬉しいな、でもそれは俺が菜々子の担任だからなんだよな。











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