ホスト教師

菜々子が何が言いたいのか、さっぱり分からず、俺はお手上げ状態。





｢私まだ綺羅先生に返事してないのに、綺羅先生知らん顔するんだもん。｣





無視してるのは菜々子の方だろ。





｢綺羅先生は何で私が好きなの？｣





好きに理由なんてないんだ。





菜々子が心配でいつも目で追ってるうちに、菜々子の笑顔が見たくなった。





自分の気持ちに気づいた時、本当に驚いた。





俺が好きになるなんて、あり得ないだろうと。





菜々子を好きだと気づいた時、俺にも人を好きになれるんだと嬉しかった。





俺は菜々子を抱き締めてもう一度言った。





｢菜々子好きだ。｣





｢綺羅先生のバカ。｣





何で又バカなんだ？





菜々子おまえが言ってる事、意味不明だぞ。