LAND~約束の丘~

私は体に電撃が走った。

目の前が真っ白になる。

・・・うそ・・・でしょ?

うそだよね・・・?

私の忘れられなかった初恋の相手、

それって轍平だったの・・・?

言葉を失った。

部屋に戻ると座り込んでしまった。

轍平があの男の子だなんて・・・

轍平はこのことを知っているのかな?

いや、気づいていないよね。

もしかしたら、小さいときの私のことすら覚えていないかもしれない。

すぐ離れ離れになるから、このことは轍平には黙っておこう。

でも、このままアメリカに行くのは嫌だ。

このことがわかった以上、出発する前にもう1度、轍平との思い出を作りたい。


< 26 / 52 >

この作品をシェア

pagetop