LAND~約束の丘~
私は体に電撃が走った。
目の前が真っ白になる。
・・・うそ・・・でしょ?
うそだよね・・・?
私の忘れられなかった初恋の相手、
それって轍平だったの・・・?
言葉を失った。
部屋に戻ると座り込んでしまった。
轍平があの男の子だなんて・・・
轍平はこのことを知っているのかな?
いや、気づいていないよね。
もしかしたら、小さいときの私のことすら覚えていないかもしれない。
すぐ離れ離れになるから、このことは轍平には黙っておこう。
でも、このままアメリカに行くのは嫌だ。
このことがわかった以上、出発する前にもう1度、轍平との思い出を作りたい。