LAND~約束の丘~
♪~♪
「sub: 遅くなってごめん(>_<)
Ent: 遅くなってごめんね?
轍平(って呼んでもいいかな?)の自己紹介
何回も読み直しちゃった。
私、今まで彼氏とかいた事ないんだけど、
轍平とは仲良くなれそうだなって思ったんだ。
あ、別に変な意味じゃなくって・・・
友達として、ね?笑」
そらとの2通目のメール。
そらも俺と同じくいい感じに思ってくれたようだ。
俺は素直に嬉しかった。
こんな気持ちになったのは過去に1回しかなかったような気がする。
―午前・・・
「轍平くーん!」
自然と嬉しくなってしまうこの声。
俺は昔、この声の少女に恋をしていた。
可愛らしく、明るい性格、そんな彼女が大好きだった。
6歳の時、これが俺の初恋だった。
俺はこの子と今でも忘れられない1つの約束をした。
「大きくなったら、僕と結婚しようね。」
「大きくなったら、私と結婚してください。」
この子はそのあと、お父さんの仕事の都合で遠くの街へ引っ越してしまった。
だけど俺は、今でもなぜかこの約束が頭から離れないんだ。
俺の初恋・・・
忘れられないあの日の記憶・・・
そらは、俺をこの恋以来の次の恋へと導いてくれるのだろうか。
そらは、俺の人生2回目の恋の相手となってくれるのだろうか。