LAND~約束の丘~
「タイム・・・カプセル?」

「うん!
これに今の思い出のものとか未来への手紙とか入れて埋めるの。
で、何年かしたら埋めたみんなで掘って思い出語るってゆうね!
少し興味あってさ。
轍平、やらない?」

「えー、俺はいいよ。面倒くさいから。」

何気なく言ったこの一言が少しそらを暗くしてしまった。

でも、昼ごはんを食べると、機嫌はすっかり戻った。

「ちょっとお土産買ってくるから待っててくれる?」

そらが楽しみにしていたように言うから、

「いいよ。ゆっくり見てきなよ。」

俺はここで待つことにした。

こうしていると、そらと一緒にいる時間が幸せでずっと続いてほしいと思った。

でも、今日でとりあえずお別れだ。

その事実が急に俺をおそってきた。

「お待たせー。」

そらが帰ってきた。

その後も2人で遊んだ。

いつの時も楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、

もうそろそろ帰る時間だ。


これが最後だと思うとそらに対する気持ちが胸を締めつけた。
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