LAND~約束の丘~
医者が必死に機械を操作している。
「そら!」
俺は無我夢中でそらの名前を呼び続けた。
「そら!そら!」
「てっ・・・ぺい・・・?」
「そら!
目を覚ませよ!」
そらはひどく弱っている。
「ごめんね轍平・・・。
約束・・・守れそうにないや・・・。」
かすれた声が心に響く。
「そら!あきらめるなよ!」
「轍平・・・大好きだよ・・・。
本当に・・・ありがとう・・・。」
「そらー!!!」
そして握ったそらの手からぬくもりが消えていった。
そらの心臓の停止をしめす音だけが、無残にも病室にながれた・・・。