実話〜Jituwa〜
実は、この世にいなかった……?

小2で実家に引っ越して来た時の最初の話し―――。



「カァー……ペッ……!!」


毎朝、家の前の流雪構に鼻水を捨てるおじいちゃんがいました。(食事中の方すみません。)



3年間位……毎朝。



引っ越して間もない私は、祖母の、


「まぁた、やってる……。」


と、半ば諦め話していたのを覚えていたので、


(汚いなぁ〜〜。)


と思いながら、祖母にも母にも話せませんでした。



――ある日朝ご飯を食べていたら、聞こえてきました。


「ご飯中は止めて欲しいよね!」


私は怒りました。



母も祖母も、


「「何を!?」」


私が突然怒り出したので、きょとん……とした顔。



(――慣れすぎ……!?)

と思いましたが、


「だぁーかぁーらぁー、ご飯中は『カァー…ペッ』止めて欲しいよね!」



「「…………」」


顔を見合わせ、ご飯の箸が止まった母と祖母―――。
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