実話〜Jituwa〜
私のタンスを漁るのは………?
小学4、5年生位の話しです。
自分の部屋はありましたが、冬は寒いので、ストーブのある部屋で家族で川の字で眠るのが、通例になっていました。
それが何故か、仏間………。
実家で、霊体のおじいちゃんと話が出来る様になったのはこの頃です。
何故か仏間から居間を見るのが嫌いで、必ず仏壇を向いて寝てました。
―――ある日、眠っていた私は居間から物音がして、目を覚ましました……。
ガサガサ………。ゴトゴト………――――。
横を見る………。
皆寝てます………。
物音はだんだん大きくなります。
(見に行こうか……?)
布団から、体を起こした時でした。
「見に行くな!!」
大きな声で怒鳴られました。男性の太い声でした。
周りを見ても男性はいません。
気のせいだと思いながら、布団からもう一度出ようとすると、
「出るなと言っただろう!?……バカか!?」
(……バカ!?)
ムカついた私でしたが、ここで初めて気付きました。
仏壇から私の頭に直接聞こえてきた……事を………。