実話〜Jituwa〜
職場にて……1
子供も三歳になり、再就職するべく、ヘルパーの資格を取り、介護の仕事を始めました。
ここがまぁ……多かったですね。
色んな体験が………。
小さいオッサン?―――小人?がボイラー室にいました。
洗濯機の隣にボイラー室がありまして、毎日、使う洗濯機なので、最初見た時は、
「うわっ……本当にいるんだ……」
と、恐怖より、驚きでした。
ボイラー室から洗濯機にかけての通路はとても暗く、何も見えないので、日中、電気を点けて作業をしていると、よく注意されていました。
このオッサンはいつも鼻歌まじりで歩いていました。
ほぼ、ボイラー室から洗濯機の暗いラインを往復するだけでした。
また、お風呂場には、女性らしき霊がいて、少しでも目を離すと、石鹸やシャンプーが床に落ちたり、タオルが滅茶苦茶にされていました。
スタッフは、いつも犯人探しをしていましたが、口が割けても言えませんでした。
だって、信じてもらえないの、分かってましたから。
私がお風呂場の担当になったときは、睨みを効かせていましたので、被害は、少なかったように記憶しています。
―――どちらもビックリはしましたが、そのうち、慣れてしまいました。