実話〜Jituwa〜

~あとがき~


この出来ごとがあった二日後、やはり、私たちは喪服を着ていました。


祭壇の写真を見て、スタッフみんなで納得しました。


所長のお母さんが藤色の着物を着て微笑んでいましたから。



後日、葬儀・法要を済ませ、職場に復帰した所長から感謝をされました。


お母さんの最後に間に合った………と。



少し、戸惑いました。

今までは、疎まれたことはあっても感謝されたことはなかったので………。


でも、感謝されて悪い気はしませんでした。


ある一言とは………


『母親の危篤』

です。
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