実話〜Jituwa〜
謎の官舎……
今でも不思議で解決出来ていない話し…――。
先程の借家には小2まで住んでました。
通学路はいつも遠回りだなあ……と感じていました。
学校側から、『近道の官舎は通ってはいけない』と指導を受けていたからです。
この官舎に入るには、鉄製の門をくぐらなければならないので、
(何なんだろう………)
と、友達とよく覗いて見ていました。
――ある日の夕方、友達と「行ってみよう……」―――という事になりました。
ドキドキで鉄製の門から入りました。
中は碁盤の様にきっちり区切られ、平屋が並んでいました。
「なぁんだ〜……。普通じゃん……。」
話す友達――。
私には、どこかおかしい……と映っています。
建物は至って普通なのですが、夕方という時間帯………。
「あっ………。」
気付いてしまいました。