実話〜Jituwa〜
―――――『人がいない……』




私には、人の気配や愚か、…………―――― 


無音………―――――



風も匂いも感じられなかったのです……――。



その瞬間、


「なっ……何?……あれ………。」



友達が何かに気付き、悲鳴を上げました。




官舎の向こう端から、飛んできた……―――



黒い物体……―――



(まずい………!―――やられる……!)



何故そう思ったかはわかりません……。



黒いマントがヒラヒラ飛んでくる……!


それも、凄いスピードで――――


「キャーッ――!」


―――急いで逃げました。



鉄製の門を抜けると……―――



(もう、大丈夫……。)

何故かそう思いました。



その後は振り替える事無く、家路に着きました。



―――何だったんだろう……今でも、不思議です。
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