嘘と約束~イブの前夜に
今朝は、朝から冷え込んでいた。玄関で上靴を履いていると、未樹がさえない顔で、麗那を見ていた。
「おはよう未樹」
「おはよう。ちょっと話しあるんだけど、いいかな」
「うん」
体育館の入り口の辺りまで来た時に、未樹は急に泣き出した。
「どうしたの?何があったの」
「麗那、私大変な事になっちゃった。どうしよう…」
「私で良かったら話しして」
嫌な感じがした。昨日の違和感がこの事だったらどうしよう。鼓動が早くなっていた。
「私ね、妊娠しちゃったかも。昨日検査薬使って調べたの。ずっと遅れてて、まさかって調べてみたの」
「ちょちょっと待って。妊娠て、未樹誰の…」
未樹は泣いていた。麗那は混乱していた。昨日、剛君の第2ボタンもらうって、笑顔だったはず。
「未樹、ごめん。私頭混乱してるんだけど、誰と…」
「それが、わからないの。1月半位前に、中学の友達の所で10人位で集まったの。男子も何人かいて…」
「じゃあ、その中の誰かの…」
「それが……」
未樹が言いかけた時、廊下の向こうで麗那を呼ぶ隆秀の声がした。びっくりして振り向くと、隆秀は走ってきていた。
「未樹、とりあえず授業始まるから、教室行こう。後で詳しく聞くからね」
「おはよう未樹」
「おはよう。ちょっと話しあるんだけど、いいかな」
「うん」
体育館の入り口の辺りまで来た時に、未樹は急に泣き出した。
「どうしたの?何があったの」
「麗那、私大変な事になっちゃった。どうしよう…」
「私で良かったら話しして」
嫌な感じがした。昨日の違和感がこの事だったらどうしよう。鼓動が早くなっていた。
「私ね、妊娠しちゃったかも。昨日検査薬使って調べたの。ずっと遅れてて、まさかって調べてみたの」
「ちょちょっと待って。妊娠て、未樹誰の…」
未樹は泣いていた。麗那は混乱していた。昨日、剛君の第2ボタンもらうって、笑顔だったはず。
「未樹、ごめん。私頭混乱してるんだけど、誰と…」
「それが、わからないの。1月半位前に、中学の友達の所で10人位で集まったの。男子も何人かいて…」
「じゃあ、その中の誰かの…」
「それが……」
未樹が言いかけた時、廊下の向こうで麗那を呼ぶ隆秀の声がした。びっくりして振り向くと、隆秀は走ってきていた。
「未樹、とりあえず授業始まるから、教室行こう。後で詳しく聞くからね」