氷雪花Ⅲ
「・・・じゃあ、私からは終わったことだし、唯斗と代わってくるね」


えっ?

どういう意味・・・と聞きたかったが颯爽と部屋に戻って唯斗が来た


「・・・お前が白愛か・・・」


そういって、値段をつけるようにジロジロと身体や顔を見てきた


ゾワッ

と鳥肌が立ったが気にしないことにした


「・・・まぁいいや

俺は悠斗の双子、唯斗

・・・なぁ琉架なんかとやめて俺と付き合わない?」


琉架なんか・・・?


ふざけないでよ


あんたなんて所詮「武道」だけでしょう



「・・・残念だけどあんたみたいな男願い下げ」


「クッ気の強い女・・・」


クックック

そう喉を鳴らす



「まぁ、いいや

俺は今回参戦するからな

・・・将来「裏」に入りたいからな」


「裏」に・・・?


どうして?


あぁ・・・この男もまた「殺す」という戦闘に興味があるのね




「・・・それは、生半可な気持ち?」



「いや、違う


・・・女を守りたいからだ・・・」


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