氷雪花Ⅲ
私と唯斗が部屋に戻ると琉達は倒れ、ナイトメアがいた


しかも、ナイトメアは何かをしていた


「・・・ナイトメア、この人たちに何をしたの!?」


私は力の限り叫んだ


拳は今にもナイトメアに殴りたいのを抑え、怒りに震えている



「・・・おや、まだ人間がいたのですね」



「あ゛ぁ!!」



「・・・唯斗、抑えて

貴方にはナイトメアに勝てない」



宥めるように言った


「クスクス

そうですよ?

無駄なことはやめて眠っていてください」

何故・・・!



ナイトメアはいつのまにか、私たちの背後に回っている



・・・いつの間に!


雪華は今は「白愛」としてではなく「雪華」としてナイトメアを見た



「"永遠の時を生きない者よ

我の魂の名前は「夢魔」

我に従え


   "眠る荊"!」



ヤバイ!


それは人を眠りに突き落とす


ナイトメアにしか使えない術



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