氷雪花Ⅲ
「・・・なんだ・・・?

急・・に・、眠・・・・く・・・・・」



バタッ


唯斗は眠ってしまった


「何をするのよ、ナイトメア!」



ナイトメアは何も応えない


「・・・"深い眠りに陥った者よ

すべてのことを忘れ

新たな記憶に創りかえれ



  "無記憶の創造"」



それは・・・!


「やめて・・!

ナイトメア!


やめなさい!

ナイトメアァアアァア!!」




・・・"無記憶の創造"

禁断の術


記憶を取り、新たな記憶を植えつける


取り出された記憶は美しいビー玉のようなガラス玉になる




「・・・白雪・・・

貴女はいつの間に「人間」のように感情豊かになっていたんですか?



・・・・やはり、あの時あいつに渡したことが間違いでした」



ナイトメアはぼそぼそと何か呟いている


その手にはこの部屋にいる人数分の記憶玉




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