氷雪花Ⅲ
私は鬼の所まで、気配を消して近寄る



幾ら、気配を消していても私の姿は見えるわけだから当然鬼は驚く


「・・・侵入者・・・ハイジョ」


「マリアサマ・・・ハイジョ」



眼が虚ろねぇ・・・この鬼



・・・それにしても、今「マリア」っていった?



・・・もしかして世界№5のあの「マリア」?


どういうこと?


雪華が考えている間にも鬼は金棒を持って雪華に襲い掛かる


それを余裕で交わす



まぁ、それは後にしましょう


今は


コノオニガサキダワ



ザシュッ



華白雪をコンマで鞘から抜きいったいの鬼の腕を切る


軽く振っただけで、鬼の分厚く大きい腕を切断できた



・・・「華白雪」


この名前とは裏腹に血がお好みのようね



ザシュッ


ブシャァァッ



あぁ、汚い


鬼の血が私の顔にくっついた


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