氷雪花Ⅲ
――――――


鬼の姿はもうなく、あるのは鬼だったものの肉片


「雪華~」

「腕あげたな」



マリオネットが私に抱きつく

「ねぇねぇ、雪華?

今度の相手は俺がしていいでしょ?


血が騒いできちゃった♪」



「えぇ、いいわよ?」




今度の敵は何かしら?








『クスクス

久しぶり、雪華』





この声・・・っ


「マリア!?」


『そうだよ?

よくも僕のものを殺したね?』


マリアは一人称は「僕」だが、れっきとした「女」だ


『・・・まぁ、あの鬼はもう飽きてきたからもういいや

僕はこの戦い、傍観するね?』



ハッ

何だ、そんなことを言いに来たの?



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