氷雪花Ⅲ
ザシュッ


玲の首が転げ落ちる。


・・・その首の表情は「死にたくない」という表情だった


・・・アハハッ


散々人の命を弄んだくせに今更?


・・・遅いのよ!

全てが遅いのよ!!


私が「雨華」になったときに全ては狂ったの!!


終わったの!!


「後はナイトメアだけだよ?」


私はそういってナイトメアに笑った



「・・・雨華、雪華を返してください」


「何を言っているの?

本当のことを話したら、私が出るって知ってたのに、それを話した時からもう雪華が戻らないことすら知ってたでしょ?


私が「雨華」であり「雪華」になったのよ!

貴方は「雪華」を愛していたみたいだけど、もう遅いわ!!


貴方も知っているでしょう?

「雪華」が戻る、唯一の方法・・・」



・・・そう、一度だけ、一度だけ「雪華」は愛したことがある


その人間も「雪華」を愛していた


だから・・・「雪華」が私より力が上まって私が眠りに付いた






その方法が・・・「愛した者」とキスをすること






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