氷雪花Ⅲ
「雪華」が愛した人間は最後に私にキスをした


「雪華に会えないのなら・・・死ぬ

・・・これが最後だ、またね?「雪華」」


パァアンッ



その男が私にキスをした瞬間、「雪華」が目覚めた


「彼は私を裏切ってなかった」と確信したからだ


・・・そうすれば、「憎しみ」の力は弱まり、「雪華」に戻る



・・・まぁ、その男は死んだのだがな



・・・道でもいい話を思い出してしまった



「・・・「雪華」の愛していた「Moon Light」の「琉架」という男はお前のおかげで「記憶」を失くしたからな

つまり、「琉架」という男は、今「雪華」のことを覚えていないし、愛していない


・・・だから、もう二度と「雪華」が戻ることはない」



「っ」


ナイトメアは唇を噛み締めながら後悔を生む


・・・フンッ

どうせ、大方記憶玉は潰したのだろ?


二度と、その男に「雪華」をやらない為に


・・・それが仇となったな


もう、そのおかげで二度と「雪華」がこの身体に戻ることはない



「・・・私は・・・これからどうすればいいのでしょうか・・・」



絶望したナイトメアは言う


「知るか

自分のまいた種なんだから、自分でどうにかしろ

人に聞くな


・・・間違えた、私は人じゃない」



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