最後の世界がきみの笑顔でありますように。
「どうかな。あたしは鮎沢さん、本当に死んじゃうと思うよ。」
「は?」
あたしの言葉に、姫島さんは不機嫌そうに声を上げた。
「姫島さん達にイジメられても、我慢して学校来てた鮎沢さんが、死ぬって言ってるんだよ?人間って限界越えるとさ、何しでかすか分からないからね。」
そう言ってあたしは教室を出た。鮎沢さん……。何処へ行ったんだろう。
「おい!!あれ鮎沢じゃね!?」
「なんであんな所にいんだよ!?」
その言葉に、慌てて教室へ入る。皆がのぞいている窓を、背伸びして見ると…。
「……………嘘…。」
屋上のフェンスの向こうに立つ、鮎沢さんの姿があった。
あたしは慌てて教室を飛び出した。